無施肥(むせひ)ってなに?

2025.01.02

皆さんは、肥料を使わずに作物は育つと思いますか?
可能ならば、肥料を使わずに育てられることに越したことはないですよね。

ここでは、
「無施肥」という言葉の意味と「無肥料」との違いについて
簡単に述べたいと思います。

そもそも作物は、肥料と呼ばれる成長に必要な栄養素を吸収して育ちます。
畑に生えている草などの有機物も、菌や微生物たちに分解されて肥料となります。
よって、厳密には「無肥料」という言葉は誤解を招くため、
私たちももタケ自然農縁では、正直、どちらでもよいと思っていますが、
自然循環の範囲を超えて人為的に肥料を施さない「無施肥」という表現を使用しています。

ちなみに、ももタケ自然農縁では無施肥で作物を育てています。

さて、はじめの質問に戻りますが、

答えは、イエスでありノーでもあります。

ポイントは、肥料を使っていてもいなくても
その土の状況によって、作物は立派に育つこともあればまったく育たないこともあります。

作物の成長には、様々な要素が絡み合っているため一口で言い表すことは難しいのですが
大きくは、土中の菌や微生物たちの働きに左右されるためです。

大切なことは、菌たちとともに作物をつくっているという意識を持つことであり、
彼らの活動しやすい環境を整えてあげることが最も重要になります。

ただし、肥料を使用することは地力(土本来の力)を弱めることになりますので、
環境保全を考慮したサステナブル(持続可能)な農業のためには、
自然の力=地力=菌たちの力を総合発揮、または取り戻して地球環境を清浄化するために、
私たちは肥料を使用しないことも考えなければならないと思います。

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